はじめてのジャズ

こどものジャズバンド「リトルバードジャズオーケストラ」では、金曜月3回の練習を行なっております。30分の個人練習60分の合奏です。
2016年開始時よりそのスタイルを続けてきましたが、この度新たな取り組みを始めます。
それは、合奏前の『音楽鑑賞タイム』です。
楽器の演奏には、”楽譜を読む時間"、”楽器を練習する時間”などかなりの時間を要します。
その中で重要にも関わらず、後回しになってしまうのが”聴く時間”です。
”聴く”という行為には見本をもつという意味もあり、ゴールを定め上達の近道に繋がります。
今日では、YouTubeなど無料で様々な音楽を聴く事ができます。
ただ情報量が多すぎて、その中で良い音楽、スタンダードなものを探す事が難しい状況にもあります。
そこでリトルバードジャズオーケストラでは、毎回の練習の前に選定されたジャズの音楽をメンバーみんなで聴く時間を設けました。
毎回1曲聞いていけば、1ヶ月で3曲(3人のジャズミュージシャン)、1年で36曲(36人のジャズミュージシャン)を知る事になります。
聴くことの大切さ

この取り組みを始める前、メンバーに聞いてみました。
「自分と同じ楽器のミュージシャンを知っていますか?」
答えられたのは数名で、2、3名程度でした。
学校で学ぶ、社会であれば歴史上の人物など何名も浮かぶと思います。
しかし学校で習う音楽では、作曲家を学ぶ機会の方が多く(モーツアルト、ベートーベンなど)演奏者を知る機会は少ないです。
言葉と同じように、見本がなければ話すこともできません。
良い音がどんな音なのか?それぞれの楽器でどんな音が出せるのか?
それを知らない状態で闇雲に練習しても、なかなか上達に繋がりません。
SOUND PIT(音楽の砂場)
そこで、2019年度より練習前の音楽鑑賞タイム"sound pit"を始めます。
公園の砂場(sandpit)のように、みんなでわいわいしながらジャズに親しんで行くイメージです。
楽器演奏の上達の近道、そして少しでも新たなジャズの扉が開けるように・・・。
記念すべき1曲目は、ビッグバンド繋がりで、
カウント・ベイシーの「パリの4月」です。
COUNT BASIE AND HIS ORCHESTRA / APRIL IN PARIS
カウント・ベイシー
